インプラント

インプラント治療という
選択肢

「8020運動」という言葉がある通り、「年齢を重ねてからも自分の歯を保ち続けること」は私たちにとって非常に大切なことです。

ただ、さまざまな事情で自分の歯を失ってしまう人もいます。真っ先に思い浮かぶのはやはり「歯周病」「虫歯」ですが、ある日いきなり交通事故の被害者になって歯を失ってしまう人や、スポーツをしているときにけがをして歯を失ってしまう人もいるでしょう。

このような状況をフォローするための選択肢として、「インプラント治療」があります。

インプラント

インプラント治療とは、失った歯の代わりに人工の歯を入れること

「インプラント」という言葉は、「体の中に埋め込んで、人の健康維持・機能維持を行うための働きをする医療器具(など)」を指す言葉です。

なお単純に「インプラント治療」とした場合は、関節部分などに器具を入れるケースも含みますが、ここでは「インプラント治療=歯科におけるインプラント治療」を指すものとします。

インプラント治療とは、失った歯の代わりに人工の歯を入れること

歯科におけるインプラント治療の場合、対象となるのは自分の歯を失ってしまった人となります。もっともインプラント治療は、「自分の歯を失った人ならば、だれでも受けられる治療」とはいえません。インプラント治療はチタンなどのねじのようなものがついた人工歯を顎の骨に埋め込む方法であるため、この人工歯を支えられる骨がきちんと存在していなければなりません。

またインプラント治療は麻酔薬を必須とする治療であるため、血圧が高すぎる人にとっては、危険要因となります。「高血圧だから絶対にインプラント治療は受けられない」というものではありませんが、場合によっては、血圧降下剤などで前もって血圧をコントロールする必要が出てくることもあります。

さらに、「そもそもインプラント治療は受けるべきなのか、違う治療方法を選ぶべきなのか?」も慎重に判断しなければなりません。そしてその判断材料となるのが、「インプラント治療の持つメリットとデメリットを知ること」です。

インプラント治療の
デメリットとメリット

デメリット

  • 保険適用外なので高い
  • 治療期間が長く、メンテナンスも必要
  • 手術が必須

メリット

  • 審美的な観点から見ると優れている
  • 自分の歯が失われていても、「食べ物を噛む感覚」を味わえる
  • ほかの歯への影響が少ない
  • 骨に負担を掛けない

デメリットについて詳しく解説

保険適用外なので高い

インプラント治療のデメリットの筆頭として挙げられるのが、「インプラント治療は保険適用外である」という点です。

日本は国民皆保険の制度を取っているため、実際にかかる治療費のうち、自己負担はわずか1~3割です(※収入によって異なる。また、未就学児などの場合は自己負担が0割になることもある)。

しかしインプラント治療の場合は保険が使えないため、全額自己負担となります。

インプラント治療は保険診療外の治療であるため、値段のつけ方も歯科医院によって違います。安いところ=悪いところ、とまでは言い切れませんが、「安かろう悪かろう」のインプラント治療を受けてしまうと後々まで悔やむことになりかねないことも覚えておきましょう。

治療期間が長く、メンテナンスも必要

インプラント治療は治療期間が長く、メンテナンスも必須です。5回以上にも及ぶ通院が必要になりますし、その治療期間は半年を超えることすらあります。

なお上では「インプラント治療は保険診療外」としましたが、この「メンテナンスにかかる費用」もすべて保険診療外となります。

手術が必須

インプラント治療の場合は、手術が必須となります。

すでに述べた通りインプラント治療の場合は麻酔が使われるため痛みは抑えられますが、それでも、「絶対に痛みが出ない」とまでは断言できません。それに対して、入れ歯などの選択肢は外科手術を伴いません。

メリットについても詳しく解説

審美的な観点から見ると優れている

インプラント治療は、見た目が非常に自然です。大きく口を開けて笑ったとしても金具類が見えることはありません。

また現在の人口歯は非常に進歩しているため、「インプラント治療である」と言わない限りは(あるいは言ったとしても)人口の歯だと見抜かれることはまずないでしょう。

自分の歯が失われていても、「食べ物を噛む感覚」を味わえる

私たちは食べ物を味わうとき、単純に「味」だけを楽しむわけではありません。香りや食感も含めてその料理を味わっているといえます。

インプラント治療の場合は、あごの骨に支柱となるネジを埋め込んでいるため、食べ物を噛んだときの食感をクリアに味わえます。これは入れ歯にはないメリットです。

ほかの歯への影響が少ない

ブリッジは、両脇の健康な歯を削って、その間に歯冠を渡すことで失った歯を補う方法をいいます。

この手法はメリットもあるものですが、「健康的な歯」を痛める可能性が高いものでもあります。しかしインプラント治療ならば、ほかの歯に負担をかけることはありません。

骨に負担を掛けない

「骨に埋め込む」というやり方を考慮すれば意外に思われるかもしれませんが、実はインプラント治療は骨に治療をかけにくい手術です。

自前の歯が失われてしまった場合、支えるものを失った骨はやがて退化していってしまいます。しかしインプラント治療を行い、歯を入れることで、骨は「支えるべきもの」を取り戻し、歯の喪失前と同じ働きができるようになるのです。

インプラント手術の流れ

カウセンリングと術前検査

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カウセンリングと術前検査

カウセリングを行うとともに、現在の口腔内の状態を把握するための検査を行います。

インプラント手術

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インプラント手術

「1回法手術」と「2回法手術」があります。1回だけの手術で終わらせる1回法手術は、時間的・体力的な負担が少ないというメリットがあり、2回法手術はインプラントが長持ちするうえにケースを問わず行える手術であるというメリットがあります。

仮歯の装着~型取り

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仮歯の装着~型取り

仮の歯を入れて、かみ合わせなどを見ます。また歯の型取りを行い、一人ひとりに合ったかぶせ物を作ります。

仮歯の装着~型取り

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かぶせ物をつける

3で作ったかぶせ物を歯につけます。

これで一通りの治療は終わりです。この後は、定期的にメンテナンスに通うようにしてください。

他院では断られてしまった方もお気軽にご相談くださいませ

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