「親知らず」は歯の一種ですが、正式な名称ではありません。正式名称は「第三大臼歯」といいます。乳歯が永久歯に生え変わるのはだいたい5歳~12歳ごろですが、親知らずはこの「生え変わり」が終わった10代後半~20代前半で生えてくることが多いものです。
ちなみに親知らずという名称は、「(昔は平均寿命が短かったため)親が亡くなった後に生えてくる歯である」というところから来ているとも、「親元を離れて自立した後に生えてくる歯である」というところから来ているともいわれています。
「親知らず」という名前は、だれもが一度は耳にしたことのある言葉だと思われます。
ここではこの「親知らず」をキーワードに、
について解説していきます。
「親知らず」は歯の一種ですが、正式な名称ではありません。正式名称は「第三大臼歯」といいます。乳歯が永久歯に生え変わるのはだいたい5歳~12歳ごろですが、親知らずはこの「生え変わり」が終わった10代後半~20代前半で生えてくることが多いものです。
ちなみに親知らずという名称は、「(昔は平均寿命が短かったため)親が亡くなった後に生えてくる歯である」というところから来ているとも、「親元を離れて自立した後に生えてくる歯である」というところから来ているともいわれています。
さてこの親知らずですが、これは生えてくる人と生えてこない人がいます。
また生えてくる人でも1本だけ生えてくる人もいれば、上下合わせて6本も生えてくる人もいます。ただ、基本的には親知らずは、上下左右に1本ずつ、計4本生えてくるケースが多いといえます。
しばしば、「親知らずは抜かなければいけないのか、それとも抜かなくてもいいのか?」という話が持ち上がることがあります。
結論から言えば、「抜かなければならない状況もあれば、抜かなくてもよい状況もある」となります。
親知らずがほかの永久歯と同じように、まっすぐにしっかりと生えていて、かみ合わせや歯磨きにも問題がなく、虫歯などの歯のトラブルがないということであれば、親知らずを無理に抜く必要はありません。
ただ親知らずの場合はほかの永久歯に比べて、斜めに生えていたり、炎症を引き起こしたり、歯ブラシが当てにくくて磨きにくいために虫歯などの口腔トラブルを招きやすかったり……といったリスクがあります。また、「半分だけ歯茎から覗いていて物を噛んだときに違和感がある」「親知らずが斜めに生えていて、ブラッシングしにくい」という場合もあるでしょう。
このような場合は、親知らずを抜くという選択肢を考えなければなりません。
抜歯の難易度 |
★★★ |
抜歯にかかる時間 |
30分〜1時間 |
抜歯の費用 |
3,500円 |
抜歯の難易度 |
★★★★ |
抜歯にかかる時間 |
1時間 |
抜歯の費用 |
5,000円〜 |
※CTをとる場合は+10,000円かかる場合もあります。
抜歯の難易度 |
★★★★★ |
抜歯にかかる時間 |
1〜1時間半 |
抜歯の費用 |
5,000円〜 |
※CTをとる場合は+10,000円かかる場合もあります。
親知らずの基本知識をつけたところで、ここからは親知らずに関するよくある質問について答えていきます。
A.親知らずによって口の中に痛みが走る場合は、「智歯周囲炎(ちししゅういえん)」が疑われます。上でも少しお話した通り、親知らずはしばしば斜めに生えてきます。この場合、歯ブラシのブラシ部分が歯に当てにくく、周囲の歯茎に炎症が起きる可能性が高くなります。この炎症が原因で痛みが走ることがあります。
A.親知らずは「永久歯」に分類されるため、一度抜いてしまえばその後に生えてくる可能性はありません。ただし、過剰歯と呼ばれる状態にある人(通常の人よりも歯の数が多い人)の場合は、親知らずを抜いた後にこの過剰状態にあった歯が生えてくるケースがあります。ちなみに過剰歯の人は30人~40人に1人程度存在するといわれています。クラスが1つあったらそのうちの1人が過剰歯の状態にあるということです。
A.親知らずでも、きちんと生えていてかみ合わせも合っていて……いう場合は、虫歯になっても通常通りの治療を行うことができます。必要に応じて歯を削って、詰め物をして……というやり方です。
ただ、「斜めに親知らずが生えている」「どれだけ気を付けたとしても、歯ブラシが当たりにくい生え方をしている」という場合は、それほど重度の虫歯でなくても、「抜歯」というやり方で対応することになるケースもあります。虫歯治療を施すことで一時的に虫歯の症状が治まったとしても、何回も虫歯を繰り返す可能性が高いからです。
ちなみにすでに述べたように、親知らずは「ない人でもまったく問題なく生活を営める歯」であるため、たとえ抜いたとしても健康上の不都合はほとんどないと考えられています。
親知らずを抜歯する場合は、以下の流れを取ります。
親知らずの抜歯にかかる時間は、病院やそのときの混み具合で多少異なりますが、30分~1時間程度です。
また親知らずを抜いた後は腫れが見られることがありますし、痛みが見られることもあります。このような状況のときには適宜点滴を行ったり、痛み止めを出したりします。なお痛みの感じ方には個人差がありますが、抜いた当日でかつ麻酔が切れた時間帯は、激しい痛みで食事が取れなくなる可能性もあります。
なお、親知らずの抜歯の手術は、親知らずの状態によってその難易度が大きく変わります。
たとえば「比較的まっすぐに生えている親知らずを抜いてほしい」という希望の場合は、どの歯科医院でも問題なく対応ができるでしょう。しかし横向きに生えている親知らずを抜く場合はかなり技術が必要ですし、埋まっている親知らずを取り除く場合はさらに難易度は高くなります。
そのため、親知らずを抜くために病院に通おうとするのであれば、その病院があなたの口の中の親知らずに対応できるかどうかを考えなければなりません。
時にひどい痛みをもたらし、時にトラブルを招く親知らずは、非常に困ったものではあります。しかしきちんと生えていて、痛みや不快感を覚えないのであれば、そのまま放置でも構いません。もし違和感あったら、すぐに歯科医院に相談してみてくださいね。
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